EXHIBITIONS

テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 湖に沈む夕日 1840頃 Photo:Tate

ゲルハルト・リヒター アブストラクト・ぺインティング(726) 1990 Photo:Tate, © Gerhard Richter 2023 (10012023)

 国立新美術館で「テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ」が開催される。

 本展は、イギリスのテート美術館のコレクションから「光」というテーマに沿った作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間にわたるアーティストたちの独創的な創作の軌跡をたどる試み。

「光の画家」と呼ばれるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーや風景画の名手ジョン・コンスタブルといった英国近代美術史を彩る重要な画家の表現はもちろん、クロード・モネをはじめとする印象派の画家たちによる光の描写の追求、モホイ=ナジ・ラースローの映像作品やバウハウスの写真家たちによる光を使った実験の成果、さらにブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソンら現代アーティストによってもたらされる視覚体験にまで幅広く紹介する。

 会場では、「光」にまつわる約120点が互いに呼応するような展示構成が行われるという。絵画、写真、彫刻、素描、キネティック・アート、インスタレーション、映像などの多様な作品を通して、アーティストたちがどのように光の特性とその輝きに魅了されたのか体感できる展覧会となるだろう。