戸田沙也加個展『生い茂る雑草の地に眠る』

　KANA KAWANISHI GALLERYで戸田沙也加個展『生い茂る雑草の地に眠る』が開催される。

　戸田は1988年埼玉県生まれ。2012年に女子美術大学大学院美術専攻洋画研究領域を修了。美しさと表裏一体である醜美の世界観を絵筆に込めるペインターとして注目を集めてきた。主な個展に『The glitter of the shadow and color of the light』（GALLERY MERROW、2023年）、『海を越えて、あるいは夜の向こうに』（KANA KAWANISHI GALLERY、2021）、『美しさのあるところ—Where the beauty is—』（木之庄企畫、2011）など。

　本展は、まもなく解体される物故作家のアトリエをモチーフに制作された作品が展示される。人知れず朽ちゆく無数の女性の裸体の塑像群からインスピレーションを得た戸田は、自身の創作テーマである醜美の軸だけでなく、存在と忘却、人間界の営みと自然界の営み、西洋と東洋、女性と男性など、あらゆる表裏一体性に注目している。