宮崎郁子　“Wally and Egon” エゴン・シーレと共に

　カスヤの森現代美術館で 「宮崎郁子　“Wally and Egon” エゴン・シーレと共に」展が開催される。

　宮崎は1954年岡山市生まれ。幼少期より人形に親しみ、独学でつくり続けてきた宮崎は、1995年に画集を通しウィーンの世紀末転換期の画家エゴン・シーレの作品と出会い、以来四半世紀以上にわたってシーレ作品を主題に人形としての立体化に取り組み続けてきた。

　今回の展示では、ウィーンで活躍した画家エゴン・シーレの芸術上のミューズであり、実質上最初の妻と言われているヴァリー・ノイツィルに焦点を当てる。

　絵画の登場人物を造形としてなぞるのではなく、画面に向かうシーレに寄り添い、モデルたちに触れ対話するようにかたちづくられた作品の数々を堪能したい。