特別展「知の大冒険―東洋文庫　名品の煌めき―」

　京都文化博物館で、特別展「知の大冒険―東洋文庫　名品の煌めき―」が開催される。

　東洋文庫（東京都文京区）は、1924年に三菱の第三代社長・岩崎久彌によって設立された研究図書館。その規模は東洋学分野でのアジア最大級を誇り、世界五大東洋学研究図書館のひとつにも数えられている。

　本展では、東洋文庫が有する約100万冊の蔵書の中から、国宝と重要文化財をはじめとする貴重な所蔵品約120件を公開。くさび形文字（ハンムラビ法典）、ヒエログリフ（ヒエログリフ辞典）といった紀元前の昔から今日まで生み出されてきた文字をはじめ、東洋各地の文化や風土を記したもの、マルコ・ポーロの『東方見聞録』、『魏志倭人伝』など、時代や地域を横断する展示構成がされている。

　また、創立から約100年の間に東洋文庫の貴重な蔵書と文化財を守った人々の記録も紹介されるという。

　教科書で見たことがある有名な書物や地図や絵画はもちろん、見たこともない文字や言語、服装、動植物といったまだ見ぬ新たな「知」との出会いが待つ東洋世界への冒険を楽しめる展覧会となっている。