EXHIBITIONS

フランシス真悟、伊庭靖子、前田紗希

2023.01.28 - 03.11

伊庭靖子 Untitled 2022-04 2022

フランシス真悟 Ambience in Red 2022

前田紗希 22_58 2022

 MISA SHIN GALLERYは、フランシス真悟、伊庭靖子、前田紗希のアーティスト3名によるグループ展を開催している。

 フランシス真悟は1969年カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。現在は、ロサンゼルスと鎌倉を拠点に活動。幾層にも重ねられたブルーの抽象画や、深い色彩のモノクローム作品、また特殊な素材を用いて制作し、見る角度によって様々な色が立ち現れる近年のペインティングシリーズによって、絵画における空間の広がりや精神性を探求し続けている。

 伊庭靖子は1967年京都府生まれ。クッションや陶器などの身近なモチーフを自ら撮影し制作することで、それらのの表面と自身の眼のあいだに存在する光や空気など目には見えない質感を描いてきた。初期にはモチーフとの距離が近くクローズアップだった画面から、近年はモチーフとの距離が生まれ、その対象は空間や風景へと広がっている。

 前田紗希は1993年福井県生まれ。「時間の堆積と境界」をコンセプトに、ペインティングナイフのみで油絵具を何十層にも重ねた抽象画を制作。トライアングルを最小限の存在とし、何層にも塗り重ねられ堆積し、また削りとられては構築されていくその画面は、日常のあらゆる物事やその重なり、関係性などが幾何学的に表現されている。一貫して抽象を追求してきた前田は、私たちが認識する「境界」とは何かを問い続けている。

 本展は3名のアーティストによる、ペインティングの異なる表現を展覧する。