EXHIBITIONS

Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎

石舞台古墳 撮影=表恒匡

Exhibition view of Taro Izumi,《Pan》, Palais de Tokyo. Exhibition supported by SAM Art Projects
Photo by André Morin © Taro Izumi Courtesy of Galerie Georges-Philippe & Nathalie Vallois, Paris, and Take Ninagawa, Tokyo

Installation view of “Kodoku Experiment” at Take Ninagawa, Tokyo, 2022
Photo by Kei Okano © Taro Izumi Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo

 東京オペラシティアートギャラリーの2023年最初の展覧会は、「Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎」を開催する。

 泉太郎は1976年奈良生まれ。2002年に多摩美術大学院美術研究科修士課程を修了、現在は東京を拠点に活動している。複雑で不条理なプロセスを経て立ち上がる作品を発表し、17年にパレ・ド・トーキョー(パリ)、20年にはティンゲリー美術館(バーゼル)にて大規模個展を開催するなど、日本を代表するアーティストのひとりとして知られている。

 泉にとって都内の美術館では、今回が初めての個展。古墳や陵墓、ストライキ、再野生化、仮病、鷹狩におけるマニング(懐なつかせる)やフーディング(目隠し)といった、数々のキーワードが絡み合う思考のプロセスと、コスプレ、キャンプ、被葬のような体験を織り交ぜ、不可知に向き合い続けるための永久機関を展開することを試みる。