EXHIBITIONS

イスラエル博物館所蔵

ピカソ― ひらめきの原点 ―

2022.07.02 - 09.04

佐川美術館 外観

「イスラエル博物館所蔵 ピカソ― ひらめきの原点 ―」が佐川美術館に巡回。イスラエル博物館(エルサレム)が有する、グラフィック作品を中心とした800点あまりのピカソ・コレクションより、版画を中心に、油彩画やドローイングといった選りすぐりのピカソ作品が集まる。

 20世紀を代表する画家のひとり、パブロ・ピカソ(1881〜1973)。本展では、ピカソが作家活動を始めた1900年頃の初期作品から、亡くなる3年前の1970年までの作品を年代順に紹介する。

 本展で並ぶ代表的な版画作品は、ピカソ初期の傑作《貧しい食事》(1904)をはじめ、「ヴォラール連作」(1930〜37)、当時スペインを独裁していたフランコ政権を批判した政治的作品《フランコの夢と嘘》(1937)、そして画家が87歳で制作した「347シリーズ」(1968)などだ。

 ピカソの版画への造詣や探求心に焦点を当てるとともに、目まぐるしい作風の変遷と、社会や日常を着想の源とする主題やモチーフの数々をたどり、ピカソの長きにわたる創作の軌跡に迫る。