EXHIBITIONS

クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"

2022.06.13 - 2023.02.12

展覧会メインビジュアル

クリストとジャンヌ=クロード L'Arc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021
Photo: Wolfgang Volz © 2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation

凱旋門の外壁の前面に布を広げている様子
Photo: Wolfgang Volz © 2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation

凱旋門の柱前面の彫刻を守るために、鉄の枠を設置している様子
Photo: Wolfgang Volz © 2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation

クリストとジャンヌ=クロード ニューヨーク、ソーホーの自宅にて 2004年9月26日
Photo: Wolfgang Volz © 2004 Christo and Jeanne-Claude Foundation

 21_21 DESIGN SIGHTは企画展「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」を開催する。

 本展は、現代美術作家クリストとジャンヌ=クロードが1961年に構想し、2人の没後、2021年9月に実現した悲願のプロジェクト「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021(包まれた凱旋門)」の制作背景と実現に向けた長い道のりに焦点を当て、両者の人生において貫かれたものをひも解くもの。

 クリストとジャンヌ=クロードは、1935年6月13日、同じ年の同じ日に別々の場所で生まれ、58年秋のパリで運命的に出会い、アーティストとしての活動を始めた。その後、64年にニューヨークへ渡り、2人は世界中で驚きに満ちあふれたプロジェクトを実現させていった。2009年にジャンヌ=クロードが逝去した後も、2人が夢見たプロジェクトの実現に向けて、クリストは創作活動を続けた。

「包まれた凱旋門」のプロジェクトもそのひとつ。当初2020年に実現予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため延期となり、クリストは完成を見ることなく同年5月に他界。その後、多くの賛同者の協力のもと、構想から60年という歳月をかけて、2021年9月に実現の日を迎えた。

 16日間にわたり、銀色のコーティングが施された再生可能な青い布2万5000平米と、3000メートルもの赤いロープで包まれたパリの凱旋門。本展では映像作家パスカル・ルランのでディレクションのもと、シネマティックな表現により「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021」の構想から実現までを、新たな体験としてつくり出す。

 本展協力はクリスト・アンド・ジャンヌ=クロード財団、柳正彦。