EXHIBITIONS

ヒスロム「現場サテライト」記録・資料展示2

アルミを溶かしてアプローチプラザの屋根の形に(今回の展示に関連する活動の様子より)

 2020年12月より改修工事のため長期休館に入り、23年にリニューアル・オープンを予定している広島市現代美術館。休館中は美術館が位置する比治山公園に近いアパートの一室に「鶴見分室101(いちまるいち)」を開設し、展示や情報発信を行っている。

 5月24日から8月27日の期間は、アーティスト・グループ「ヒスロム」(加藤至、星野文紀、吉田祐)が、広島市現代美術館の改修工事「現場」を舞台に継続的に展開するプロジェクト「現場サテライト」に関する記録や関連資料を展示。今回の展示ではとくに、同館の屋根材として用いられたアルミに関する試みを中心に紹介するとともに、会期中、展示替えを行い内容を更新していく。

「現場サテライト」は、工事現場と化した美術館で、ヒスロムの独自の方法による場との対話を人々に紹介する試み。本プロジェクトは、改修工事の進行を報告するだけなく、解体現場や建設現場といった「現場」に足を踏み入れた際の高揚感を感じもらうことを目指している。その方法はヒスロムがこれから様々な試行を通して編み出していくことになるという。なお本展での資料展示のほか、ウェブサイトでも映像を公開中だ。