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ミヒャエル・テンゲス

Michael Toenges

 ミヒャエル・テンゲスは1952年ドイツ・ミュンヘン生まれ。クレーフェルト造形大学を卒業後、デュッセルドルフ美術アカデミーでフリッツ・シュヴェーグラーに学んだ。現在はレバークーゼンとケルンを拠点に活動。多色の絵具を塗り重ねた立体的な絵画作品を手がけ、色彩の構成や絵具の物質性について探っている。ジョット、フラ・アンジェリコ、ピーテル・パウル・ルーベンス、ディエゴ・ベラスケスなどオールド・マスターの模写を通じて熱心に研究を行ういっぽう、自らの作品にはデッサンやプランをあらかじめ用意することなく一回一回の制作に真摯に取り組み、ストロークがもたらす偶然の形態や予期せず生まれる色彩の新たな関係に向き合う。ドイツをはじめ、スイスやベルギー、オランダ、アメリカで発表を重ね、作品は、聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館やアアラウ美術館(スイス)などに収蔵されている。