ARTISTS
小林エリカ
Erika Kobayashi
小林エリカは1978年東京都生まれ。目に見えないもの、歴史、家族や記憶などから着想を得て、リサーチに基づく史実とフィクションからなるマンガ、小説、映像やドローイング、テキストを交えたインスタレーションなどを幅広く手がける。著書に、第27回三島由紀夫賞候補および第151回芥川龍之介賞候補にノミネートされた小説『マダム・キュリーと朝食を』(集英社、2014)、「放射能」にまつわる120余年の史実を主題にしたマンガ『光の子ども』(全3巻、リトルモア、2013、16、19)、父とアンネ・フランクの日記をモチーフにしたノンフィクション『親愛なるキティーたちへ』(リトルモア、2011)など。インスタレーションや映像作品では、東日本大震災以前から多角的なリサーチを重ねてきた原子力エネルギーをテーマに制作を行う。
近年は、家族の個人史、福島の過去の時間と放射性物質の存在を重ね合わせた《日出ずる(Sunrise)》(2016)、世界で最初に原子力実験を試行したホワイトサンズ・ミサイル実験場内にある場所をタイトルに冠し、ウランガラスを用いた《トリニティ》(2017)、東京電力福島第一原子力発電所を訪れた経験をもとに、いまは汚染水タンクの置き場となった場所にかつてあった「野鳥の森」を描いた同名のペインティングシリーズ(2019)などを発表。主な個展に、「野鳥の森 1F」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2019)、「Trinity -トリニティ-」(軽井沢ニューアートミュージアム、2017)、グループ展に、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館、東京、2019)、「更級日記考―女性たちの、想像の部屋」(市原湖畔美術館、2019)。
近年は、家族の個人史、福島の過去の時間と放射性物質の存在を重ね合わせた《日出ずる(Sunrise)》(2016)、世界で最初に原子力実験を試行したホワイトサンズ・ミサイル実験場内にある場所をタイトルに冠し、ウランガラスを用いた《トリニティ》(2017)、東京電力福島第一原子力発電所を訪れた経験をもとに、いまは汚染水タンクの置き場となった場所にかつてあった「野鳥の森」を描いた同名のペインティングシリーズ(2019)などを発表。主な個展に、「野鳥の森 1F」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2019)、「Trinity -トリニティ-」(軽井沢ニューアートミュージアム、2017)、グループ展に、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館、東京、2019)、「更級日記考―女性たちの、想像の部屋」(市原湖畔美術館、2019)。