長谷川等伯の障壁画を特別公開。
永青文庫で見る細川家ゆかりの品々
細川家ゆかりの南禅寺塔頭・天授庵。その方丈を飾る、長谷川派の始祖・長谷川等伯による障壁画全32画面が永青文庫で公開される(前・後期で展示替えあり)。会期は2017年9月30日〜11月26日。
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天授庵は南禅寺開山の無関普門の塔所として、暦応3年に創建された由緒ある塔頭。応仁の乱以降は荒廃したが、慶長7年に武将であり歌人でもあった細川幽斎の援助を受けて再興された。この幽斎により再興された方丈、正門などは当時のまま現存しており、そこには豊臣秀吉や千利休に重宝された桃山期を代表する絵師・長谷川等伯の晩年の作風を伝える障壁画「禅宗祖師図」「商山四皓図」「松鶴図」(いずれも重要文化財)が残されている。
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本展では、天授庵の方丈を飾る障壁画全32画面を、細川家ゆかりの永青文庫にて全場面公開することで、天授庵と幽斎との関わりを改めて紹介する。また、日通筆「等伯画説」(重要文化財、本法寺)と長谷川等伯「玉甫紹琮像」(高桐院)も特別に展示される。等伯の作品を通じて、細川家に関わる人物交流の世界を体験できるだろう。
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