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オラファー・エリアソンが語る「we-ness」とは? ヨコハマトリエンナーレに向けメッセージを発表

「ヨコハマトリエンナーレ2017」が8月4日から開催されるのを前に、参加アーティストのオラファー・エリアソンがビデオメッセージを発表。今回日本で初めて開催する、移民や難民に対する希望の光をテーマにしたワークショップについて語っている。

オラファー・エリアソン Green light─アーティスティック・ワークショップ 2016 Co-produced by Thyssen-Bornemisza Art Contemporary Photo: Sandro E.E. Zanzinger / TBA21, 2016 © Olafur Eliasson

 いよいよ8月4日に迫った「ヨコハマトリエンナーレ2017」の開幕を前に、参加アーティストのひとりであるオラファー・エリアソンがビデオメッセージを公開した。1967年デンマーク生まれのエリアソンは、95年にヴェネチア・ビエンナーレに初参加以来、世界各国で活動し、沈むことのない人工の太陽を掲げ霧を発生させる《ウェザー・プロジェクト》(2003)など、人間の知覚のしくみや認識を問い直す作品で知られている。

 エリアソンが今回のトリエンナーレで行うのは、15年から世界各地で展開している「グリーン・ライト−アーティスティック・ワークショップ」。このワークショップは、世界中の難民や移民へ向けて希望の光となるグリーン・ライト(青信号)を灯すことを目的とし、難民など社会的に孤立する参加者たちがスタッフやボランティアとともに組立式のライトを制作するもの。制作したライトは販売され、その収益は参加者や協力団体へと還元される。

 ビデオメッセージのなかで、エリアソンはこのワークショップを「相互に知識や学びを与え合う」ものだと話す。そして「必要なのは、『we-ness(私たち感)』を語ること。『we』と言ったときの境界を語ること、『we』として行動することが必要。」と、ワークショップに込めた思いを語っている。

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