大橋英児は、1955年北海道稚内市生まれの写真家。84年から「人間にとっての幸福は何か」をテーマに、ネパール、パキスタン、チベット、中国西域といった広大な自然と、そこに住む少数民族を20年以上かけて取材し、優れたドキュメンタリー作品を生み出してきた。2010年からフリーランスになり、商業写真のかたわらで「自販機のある風景」の撮影を続けている。主な個展に「Roadside Lights」(2017、Galerie&co119、パリ)、「Existence of 」(2017、Zen Foto Gallery、東京)がある。
そんな大橋の個展「Roadside Lights/ Being there」が、東京・渋谷のCASE TOKYOで開催される。
本展で展示されるのは、日本中いたるところで目にする自動販売機を写した作品。いつも当たり前のように目にする自動販売機のある風景に、特別の眼差しと思いを巡らせることで、日本のいまが見えてくるかもしれない。
本展では、17年に刊行されたカラーとモノクロ2冊の写真集にスポットを当てて展示。前期展示では、カラー写真集『Roadside Lights』収録作品に加え、未発表作品を含むスペシャルボックスを数量限定で販売予定。後期展示では、モノクロ写真集『Being there』収録作品、そして、写真集をつくる過程でしか見ることのできない色校正なども展示する。
なお、会期中には事前予約制のトークイベントも予定されているので、あわせてチェックしたい。