REVIEW - 2020.2.22構造化されたキャンバスが生み出す「子供の情景」とは。池田剛介評「岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ」展 靜かな場所だった。聴こえているのは存在しない音楽。賑やかなのはわたしの耳のせい。波止場のざわめきは遠く、しとやかに聴こえる。ま《ごまごしてここに迷い込んだ。眩しい光。こまごました磯の香り、イナサの風。あの島に行くつもり?舟の名は?アイオロス、一緒についていくさ。》(2019)の部分(部分撮影=筆者)靜かな場所だった。聴こえているのは存在しない音楽。賑やかなのはわたしの耳のせい。波止場のざわめきは遠く、しとやかに聴こえる。まごまごしてここに迷い込んだ。眩しい光。こまごました磯の香り、イナサの風。あの島に行くつもり?舟の名は?アイオロス、一緒についていくさ。 2019 2点組 キャンバスにアクリル 210×130×6.7cm 作家蔵 ハンバウとそむきにぐるものを ホクワクととらへえたり 2000 石膏 26.5×77×51.5cm 作家蔵淡水水産物つまりおサカナ、といっても人の放流したアユやニジマスを穫って暮らしている。水面から水の裏を見透す(背後に食客三千)。水を飲み、氷を食べる暮らしと違わない(水は凍って大きく膨らむ)、だからサカナたちから税を奪う。 2008 2点組 キャンバスにアクリル 各 91×72.7×5.8cm 作家蔵靜かな場所だった。聴こえているのは存在しない音楽。賑やかなのはわたしの耳のせい。波止場のざわめきは遠く、しとやかに聴こえる。まごまごしてここに迷い込んだ。眩しい光。こまごました磯の香り、イナサの風。あの島に行くつもり?舟の名は?アイオロス、一緒についていくさ。 2019 2点組 キャンバスにアクリル 210×130×6.7cm 作家蔵 (右が全図、左3点は部分。部分の撮影は筆者による)ポンチ絵 2014 紙に色鉛筆 29×40.5×40cm 個人蔵こづくえ 1979 色紙、ボール紙 作家蔵1 / 7 記事にもどる 編集部