REVIEW - 2018.11.30

未来に向けた履歴現象。奥脇嵩大評「ヒスロム 仮設するヒト」展

せんだいメディアテークの会場風景 写真提供(すべて)=内堀義之

  展示風景より、ヒスロムが通う造成地で出会った動物(剥製)

仮設の床の上下に現れるのは彼らが通う造成地を模した構造。写真はプロジェクト《美整物》(2014〜)断片としての屋根の一部、彼らが「昆虫さん」との出会いから見出した「よい木」をめぐるプロジェクト《Good Wood Family》(2013〜)

手前に見える構造物は造成地の工作物の再現制作《リクリエイト》(2012〜)。彼らのフィールドプレイは場所の変化を身体で触知するパフォーミングアクション《Documentation of hysteresis》(2009〜)や各種プロジェクトとして派生することが多いが、立体物としても制作される

中心部では船で海や川を探索するプロジェクト《船》(2015〜)映像と「よい木」を軸に、左舷・右舷に「鳩が翼を広げるように」展示が構成される。その様子はより大きな構造体の気配を伝えるようでもある。右手中程には「Documentation of hysteresis」をもとに制作されたオブジェ《Big one-パイプ》(2012〜)

展示初日に行われたギャラリーツアーの様子

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編集部