「秀島由己男展 ダークファンタジー/ミステリアス 水俣が生んだ異才」(熊本市現代美術館)レポート。独創の作家の足跡と、それを育てた風土
秀島由己男《霊歌〈祈り〉》(1991)。秀島が黒人霊歌をモチーフとして制作し続けた「霊歌」シリーズのひとつで、珍しい油彩画 会場エントランスより。メインビジュアルは秀島の写真を中心に、虫や植物、石などの好んだイメージが配されたものとなっている 秀島由己男《鳥とはなす石牟礼さん(熊日連載「風の舟」挿絵)》(1994)。秀島自伝の連載「風の舟」の挿絵として描かれた石牟礼道子の顔。身の回りの親しい人を秀島は頻繁に作品に登場させた 右が水彩の秀島由己男《静物》(1953)、左が木炭によるクロッキーと思われる作品名不詳の肖像画(1956) 左から秀島由己男《キリストと民衆》(1961)、《霊歌(仮面A)》(1962)。黒人霊歌とともにキリスト教の信仰への関心もうかがえる 秀島が所蔵していた博多人形(制作年不明)。「霊歌」シリーズのモチーフとの関連が指摘できる 秀島由己男《霊歌(祖霊の国)》(1965-68)。ペン画でひしめくように合唱するモチーフが描かれている 左から秀島由己男《太郎〈燈籠〉(詩画集『彼岸花』)》《花子(詩画集『彼岸花』)》《少年(詩画集『彼岸花』)》(すべて1973)。左2点はメゾチント、右はエッチングとアクアチントを組み合わせており、多彩な版画技術を有していた 左から秀島由己男《霊歌(ヒロシマ)A》(1988)、《霊歌B》(1986)。左は《霊歌(祖霊の国)》(1965-68)のイメージを使用しつつ、原爆ドームを組み合わせている 左から秀島由己男《Ⅱ(詩画集『われらにさきかけてきたりしもの』)(1997)、《Ⅰ(詩画集『われらにさきかけてきたりしもの』)(1997)。ブルージュの街並みと鳥のモチーフが組み合わされている 左から秀島由己男《鳥たちと母のまぼろし(熊日連載「風の舟」挿絵)》、《鳥とはなす石牟礼さん(熊日連載「風の舟」挿絵)》(ともに1994)。左は21歳のときに亡くなった母の肖像 秀島由己男《空蝉シリーズ》(2004)。会場では50点組のうち35点を展示 左から秀島由己男《キャベツ(未完)》(2010代?)、《卓上の白い静物─もうひとつの世界─(未完)》(1985-2013)。右は卓上の卵やレモンに猫やイグアナを加筆している 左から秀島由己男《霊歌〈想い〉》(1972)と写真資料 左から海老原喜之助《作品名不詳(人物水彩デッサン)》(制作年不明)、浜田知明《狂った男》(1962)。海老原から線描画を、浜田から版画を学んだ 左からジャック・カロ《聖アントニウスの誘惑》(1635)、ジョヴァンニ・バティスタ・ピラネージ《ローマの景観 61葉 真実の口広場のキュベレ神殿》(制作年不明) 12 / 16
編集部