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「アンドリュー・ワイエス展」(東京都美術館)開幕レポート。窓、扉、そして人、「境界」をめぐる絵画との対話

アンドリュー・ワイエス《オルソンの家》(1966)水彩、紙
アンドリュー・ワイエス《粉挽き場》(1962)。ワイエス夫妻が新居として入手した古い粉挽き小屋と穀物倉が描かれている
左はワイエスのアトリエ風景。大きな窓と自然光の織りなす陰影がワイエス作品の印象と重なる
アンドリュー・ワイエス《自画像》(1945)パネルにテンペラ
アンドリュー・ワイエス《マザー・アーチーの教会》(1945)パネルにテンペラ。薄暗い教会に窓から光が差し込んでおり、1羽のハトが室内に飛び込んでくる様子が描かれる
アンドリュー・ワイエス《洗濯物》(1961)には、ワイエスを支えた妻ベッツィが干した日光を浴びる洗濯物と、アトリエの暗い室内が対比として描かれる
ワイエスが描き出した「光と影」の表現に着目した作品群が並ぶ
アンドリュー・ワイエス《クリスティーナ・オルソン》(1947)パネルにテンペラ。外部からの光と室内の暗さの対比のみならず、その境界を跨ぐかのようになびくクリスティーナの髪の動きにも注目したい
《クリスティーナ・オルソン》の習作。習作の段階ではクリスティーナの髪はなびいていないことも見て取れる
手前は、アンドリュー・ワイエス《オルソンの家》(1966)水彩、紙
本章の最後には、誰もいなくなったオルソン家を描いた《オルソン家の終焉》(1969)が展示される
ワイエスが描いた「窓」にフォーカスした作品群
《ゼラニウム》(1960)は、薄暗い台所に座るクリスティーナを窓の外から描いた作品だ。クリスティーナの衰弱や死を思わせつつも、その奥の窓からも光が差し込んでいる
アンドリュー・ワイエス《薄氷》(1969)パネルにテンペラ
最後の展示室には、「境界」としての扉、そしてワイエスのポートレート。壁面の裏では映像が上映されており、技法の解説や晩年のワイエスのインタビュー(一部)を見ることが可能だ
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編集部