2021.11.13

15万点のコレクションを公開。美術館の舞台裏を“すべて”見せるデポ・ボイマンス・ファン・ベーニンヘンに注目

世界で初めて一般の人がすべての作品にアクセスできる収蔵施設として、「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンヘン」が11月5日、オランダ・ロッテルダムにオープンした。来館者は作品を保管、研究、修復しているバックヤードに入り、これまで隠されてきた美術館の「舞台裏」を見ることができる。

文=樋上まき

デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンヘン Photo by Ossip van Duivenbode
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 ヒエロニムス・ボス、レンブラント、ヴァン・ゴッホ、ダリなど、中世ヨーロッパ美術から近代美術まで15万点以上の作品を所蔵するオランダ・ロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンヘン美術館。同館はかつて、ふたつの大きな問題を抱えていた。ひとつは1935年の開館当時はすべての作品を展示できていたのだが、収蔵作品が15万点以上に膨れ上がった現在ではたった7パーセントしか展示できなくなっていたこと。そしてもうひとつは気候変動による度重なる洪水によって地下に設置された収蔵庫の一部が浸水するなど作品が危険にさらされていたということである。これらの問題を解決するために「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンヘン」(以下、デポ)の建設計画が始まった。

デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンヘン Photo by Ossip van Duivenbode

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