2001年にその前身である「桃源創作賞」が開催され、台湾でもっとも重要な現代アートアワードのひとつとなっている桃園市立美術館主催の「桃源国際芸術賞」。その第3回の募集が、2024年4月1日から始まる。
桃園市立美術館は桃園市政府機関が複数の美術館を運営する「一機関複数館」方式で開発されており、桃園市中壢区青埔にある大美術館(本館)に加え、現代書道アートをテーマとする「横山書道芸術館」(2021年10月開館)、美的教育の発展を促進すること目的とした家族向けの「桃園市児童美術館」(2024年4月開館予定)などで構成。本館は山本理顕と台湾の石昭永建築師事務所による共同のプロジェクトで建設され、2026年の完成が予定されている。
桃園市立美術館が主催するこの「桃源国際芸術賞」は、2020年より2年に一度のペースで開催されており、全世界のアーティストが対象だ。
審査員を務めるのは、米国サンフランシスコのアジア芸術美術館現代アート部門チーフ・キュレーターの陳暢、オーストラリアのクイーンズランドアートギャラリーアジア現代アート・キュレーターのルーベン・キーハン、韓国ソウルのアートソンジェセンター芸術総監の金宣廷、台湾デジタル芸術基金会芸術総監の王柏偉、台湾台北教育大学副教授の呂佩怡の5名。
今回は、最優秀賞である「桃源賞」の受賞者1名に賞金60万台湾ドル、「優選賞」の受賞者3名にそれぞれ賞金20万台湾ドルが贈られ、その他「遊芸賞」として台湾人参加者1名が選ばれ、国際的な視野を広げるために35万台湾ドルが補助される。
桃園市立美術館の館長代理・王麗娟はこのアワードについて、以下のようにコメントを寄せている。「この賞は、国際的な芸術ネットワークとグローバルなビジョンを構築するために行われている年2回の展覧会プログラムであり、世界の現代アートの異質性を奨励するだけでなく、現代的な視点で国際的なクリエイティブ作品の発掘に力を注いでいます。芸術の形態や文化の境界を広げるため、媒材を制限しない応募システムに加え、国際的な審査員による応募作品の審査が賞の重要な特徴となっています」。
応募期間は2024年4月1日〜26日。詳細は公式サイトをチェックしてほしい。