新聞をモチーフに、1日1作品をつくるという独自のルールに基づいた表現を続ける平本成海。その個展「narconearco」が、東京・銀座のガーディアン・ガーデンで開催される。会期は2月18日～3月14日。
平本は、新たな表現を追求し続けている若い才能の発掘を目的とした、35歳以下のクリエイターを対象としたコンペティション「1_WALL」の第20回において写真部門でグランプリを獲得。本展は、その受賞者個展として開催されるものだ。
2017年よりグループ展などで作品を発表してきた平本。その作品は「新聞」を着想源としている。毎日届けられる新聞に掲載されている画像や記事。平本はそこから着想を得て、自室で作品をつくり、その新聞が刊行された日のうちにSNSに載せる、という独自のルールのもとで作品を発表してきた。作品画像のキャプションには、それぞれ制作された日（新聞の刊行日も意味する）が付けられている。
新聞から抽出された複数の画像をつなぎ合わせたり、細かく編集加工された作品からは、元の素材をうかがい知ることは難しい。なぜ平本は新聞を題材とするのか？ その答えは会場で示されるかもしれない。本展では、境界線やルールをキーワードに、空間全体を使った立体的な展示が予定されている。
