2018.11.6

日本画が変化する「デジタル絵巻」で見るジャパンカルチャーの融合。和楽器プロジェクト+日本画家のミュージックビデオが公開

ソニー・ミュージックレーベルズは、女性尺八奏者5名による和楽器プロジェクト「Bamboo Flute Orchestra」と日本画家・松平莉奈がコラボレーションしたミュージックビデオを制作。11月6日にYouTube上で公開した。

Bamboo Flute Orchestra「Jupiter」のミュージックビデオより
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 ソニー・ミュージックレーベルズは、女性尺八奏者5名による和楽器プロジェクト「Bamboo Flute Orchestra(バンブー・フルート・オーケストラ、以下BFO)」と日本画家・松平莉奈によるミュージックビデオ制作し、11月6日にYouTubeで公開した。

 このビデオには、10月24日に発売されたBFOのセカンドアルバム『尺八Classic』の収録曲「Jupiter」をバックに、松平の描いたBFOの人物画が登場。四季の描写とともに日本画が動く「デジタル絵巻」のような構成になっている。また、美しい音色にのせて和の風景が次々に流れていく。

Bamboo Flute Orchestra

 東京藝術大学を卒業した尺八奏者、辻本好美が始めた和楽器プロジェクトであるBFOは2016年にアルバム『SHAKUHACHI』でメジャーデビュー。18年からは新たに4名のメンバーを加え、活動を行ってきた。

 いっぽう、日本画家の松平莉奈は1989年兵庫県生まれ。2014年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画を修了。17年には平成28年度京都市芸術新人賞を受賞した。これまで参加した主な展覧会に「レッドハウス」(TALION GALLERY、東京、2018)、「第7回東山魁夷記念日経日本画大賞展」(上野の森美術館、東京、2018)、個展に「insider-out」(第一生命ギャラリー、東京、2017)などがある。松平が得意とする人物画。その筆致によって、映像の中のBFOの個性的な魅力が光る。

Bamboo Flute Orchestra「Jupiter」のミュージックビデオより

 今回のビデオについてBFOは「私たち自身を素敵な日本画にしていただいて、とても感動しました。そして日本の美しい四季折々の風景と、尺八の音色に、あらためて日本文化の素晴らしさを実感しました。世界中の多くの方々に見ていただけたら幸いです」とコメント。松平は「5人の方それぞれの立ち姿の魅力があらわせるよう努めましたので、音色ともに想像して楽しんでいただければ幸いです」と言葉を寄せている。

 日本画と尺八演奏が融合に融合し、日本人のみならず外国人も楽しめるこの映像。今後の活躍が期待されるアーティスト同士がつくり出す日本画と尺八演奏のコラボレーションをお見逃しなく。