もうすぐ開幕。「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024」の注目ポイントは?【3/3ページ】

 サテライト会場での特別企画・展示にも注目だ。 九州の空の玄関口「福岡空港」では、エコ・ヌグロホの壁画《Nowhere is My Destination》を、9月18日〜23日の期間展示。また福岡の海の玄関口「博多港」にある博多ポートタワーでは、9月20日のBAYSIDE FESTIVAL 2024 のオープンイベントにて、プロレスをモチーフとした作品を多く制作する岡崎実央によるライブパフォーマンス(19:00〜22:00)が行われる。

 なお、AFAF2024にあわせ、Fukuoka Art Next 推進委員会(福岡市アートのまちづくり推進担当)による「FaN Week 2024」が9月14日〜29日で開催。 AFAF20024開催中は、フェアのチケットを提示すると、福岡アジア美術館の「福岡アジア美術館開館25周年記念コレクション展 ベストコレクションⅡーしなやかな抵抗」「福岡アジア文化賞受賞記念 キムスージャ展 」、福岡市美術館の「コレクターズⅢ ーTurning the Worldー」「西日本シティ銀行コレクション展」「 福岡市美術館開館45周年・リニューアル5周年記念 新収蔵品公開 モナ・ハトゥム 《 +と- 》」「企画展 あらがう」のほか、すべての常設展示が無料で鑑賞できる。またArtist Cafe Fukuoka/福岡城跡を会場とする「福岡城アートプロジェクト 福岡城跡電磁盆踊り」「福岡城アートプロジェクト」「福岡現代作家ファイル2024 第22回 福岡アジア美術館 アーティスト・イン・レジデンスの成果展 空と地のはざまで」も楽しめる。

 AFAF2024と合わせて、アート一色に染まる福岡のまちを巡る絶好の機会となるだろう。

福岡市美術館
撮影=山中慎太郎(Qsyum!)
福岡アジア美術館

 なお、今年は九州最大のウイスキーの祭典「ウイスキートーク福岡」と連携し、アート x シングルモルトウイスキーのコラボレーションとして「AFAF Private Bottle Series」もスタート。「福岡・九州」や「アジア」と関わるアーティストの作品をラベルにあしらったプライベートボトルを展開する。第1回の今年は、戦後の日本美術史に大きな足跡を遺した福岡の巨匠・野見山暁治(1920〜2023)と、120年以上の歴史を持つスコッチウイスキーであるグレンマレイがコラボレーション。野見山が101歳のときに描いた《今からのはなし》(2022)がラベルとしてボトルを飾る。プライベートボトルは130本の限定で、8月下旬よりAFAF公式サイトの特別ページより予約販売を開始。AFAF会場でも、エントランスに展開予定の「Bar Higuchi×AFAF」コーナーにて数量限定で提供される予定だ。

「AFAF Private Bottle Series #1 (2024) 野見山暁治『今からのはなし』グレンマレイ 2007 700ml』ラベル」

編集部

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