2021.12.16

Artnetが「Artnet NFT 30」レポートを発表。同社初のNFTオークションもスタート

オンラインオークションやニュースサイトなどの事業を展開しているArtnetが「Artnet NFT 30」レポートを発表。同社初のNFTオークション「ArtNFT: Beginnings」もスタートさせた。

Artnet NFT 30 出典=Artnetのウェブサイトより

 オンラインオークションやデータベース、ニュースサイトなどの事業を展開しているArtnetが「Artnet NFT 30」レポートを発表した。

 中国人の起業家ジャスティン・サン主導のAPENFT財団の支援を受けたこのレポートは、同社独自の市場データや専門知識をもとに「NFT空間とその未来を形成する」30人/組を紹介するもの。なかには、世界初のNFTを鋳造したジェニファー&ケビン・マッコイ夫婦や、今年3月のクリスティーズでNFT作品が約6930万ドルで落札されたBeeple、NFTプロジェクト「CryptoPunks」を生み出したLARVA LABSなどが名を連ねている。

 Artnet NFTのディレクターであるジャイン・チェンは、「『Artnet NFT 30』レポートを発表できることを誇りに思い、私たちの歴史のなかで新たな節目となるだろう。Artnetは、30年前に設立されて以来、テクノロジーを通じてアートマーケットを変革してきた遺産を継承しつつ、アートとテクノロジーをめぐる拡大し続ける会話のなかで、発見の場となることにコミットしている」とコメントしている。

 今回のレポート発表とともに、同社初のNFTオークション「ArtNFT: Beginnings」が12月15日からスタート。ゲオルグ・ネースやヘルベルト・W・フランケなど初期のコンピューターアートの先駆者から、ヴク・チョシッチやミルトス・マネタスなどのメディア・アーティスト、そして「Twitter Eggs」「rarepepes」「CryptoPunks」などのNFTプロジェクトのクリエイターの作品が集まり、デジタルアートの歴史的軌跡とNFTの発展との接点を探る。

 ArtnetのCEOであるジェイコブ・パブストは、「(『Artnet NFT 30』)レポートは、成長するNFTコミュニティの魅力的な側面を提供し、この新興カテゴリーの発見と購入に関する信頼性と透明性を提供することを目指している。このレポートを含むNFTプラットフォームの立ち上げにより、Artnetのグローバルなリーチ、知識、専門家によるキュレーションを組み合わせて、デジタルアートの世界に統合された体験を提供する」との言葉を寄せている。