メガギャラリー「ハウザー&ワース」が香港中心部に900平米の新スペースをオープン

スイスを拠点に世界各国でギャラリースペースを運営する「ハウザー&ワース」が2018年春、香港中心部に新スペースをオープンさせる。これは同ギャラリーにとって初のアジア支店となる。

ハウザー&ワースが入居する予定のビル © CL3 Architects / Henderson Land Ltd

 「ハウザー&ワース」はマヌエラ・ハウザーとイワン・ワースが1992年にスイスで創業したギャラリー。取り扱いアーティストにはピエール・ユイグ、ポール・マッカーシー、ロン・ミュエクなど60名以上がおり、スイスのほかにロンドン、ニューヨークなど世界各国でギャラリーを運営している、世界有数のメガギャラリーの一つだ。

 同ギャラリーが2018年春にオープンする新スペースは、香港中心部にある高層ビル内の15階と16階。総面積は約900平米で、同じビル内には、こちらもメガギャラリーである「ペース」と「デイヴィッド・ツヴィルナー」が入居している。

 香港スペースをディレクションするのは、昨年クリスティーズから籍を移したヴァネッサ・グオと、コレクター運営のギャラリースペースなどに携わってきたリーシン・ツァイ。年間を通じて、所属アーティストや20世紀の巨匠作家による展覧会を企画していくという。

 このスペースオープンについてイワン・ワースは「ハウザー&ワースにとって新しいチャプターの始まり」とコメント。開業については中国のアートシーンにおいて十分なプレゼンスが発揮できるよう、2年間近くにわたってリサーチを続けてきたという。

 なお、同ギャラリーは10月に上海と北京にオフィスも開業。成長を続ける中国のアートマーケットで、スイス発のギャラリーがどこまで存在感を強めていくのか、注目が集まる。

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