オランダ・ロッテルダムのオランダ写真美術館(Nederlands Fotomuseum)が2026年2月7日、歴史的建造物であるサントス倉庫を改修した新拠点を一般公開する。
同館はオランダを代表する写真専門美術館であり、総点数650万点を超える世界最大級の写真コレクションを所蔵する。サントス倉庫は、ロッテルダム港湾地区ライインハーフェンに位置し、1901〜02年に建設された国家指定記念物。ブラジルのサントス港から輸入されるコーヒーの倉庫として利用された後、長年空き家となっていたが、RENNER HAINKE WIRTH ZIRN ARCHITEKTENおよびWDJARCHITECTENによる大規模改修を経て、最新設備を備えた文化拠点として再生した。移転はDroom en Daad財団の支援によって実現した。

9階建ての新館には、展示室に加え、欧州最大級のフォトブック・ライブラリー、保存修復アトリエ、公開収蔵庫、暗室、教育スペース、スタジオ、さらに港湾を見渡すカフェやレストランが設けられる。館内にはガラス越しに収蔵品の管理や修復の様子を見学できる「見える収蔵庫」が導入され、写真制作やアーカイヴのプロセスを体験的に学べる構成となっている。


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