「ホノルル・ビエンナーレ 2017」はハワイで開催される初の国際アート・ビエンナーレ。「今、ここの渦中から(Middle of Now | Here)」をテーマに、森美術館館長・南條史生がキュレトリアル・ディレクターを務め、約30組の環太平洋地域出身のアーティストが参加している。
ビエンナーレの中心会場となるのはワイキキとホノルルのダウンタウンの間に位置するワードビレッジで、The Hubと歴史的建造物であるIBMビルディングを含むエリアには計25名のアーティストによる作品が展示。ビエンナーレのリードスポンサーである不動産会社「ザ・ハワードヒューズ・コーポレーション」の協力によって、この場所での開催が可能になったという。このほかに会場は、ホノルル・ハレ(ホノルル市庁舎)、フォスター植物園、チャイナタウンのアーツ・アット・マークス・ガレージ、ビショップ・ミュージアム、ホノルル美術館、ハワイプリンスホテルワイキキ、イスラム美術&文化センターのシャングリ・ラ邸など。
このビエンナーレには日本からもアーティストが参加している。チームラボは、サポートスタッフの指導のもと、床に投影された映像のなかに参加者が描いた絵をスキャンしたものがアニメーションとして動き、映し出されるインタラクティブな体験型作品《Graffiti Nature》を展示。このほか現在、日本で大規模個展を開催中の草間彌生や、2016年の「茨城県北芸術祭」にも参加した米谷健+ジュリアも名を連ねている。