平面美術の領域で国際的にも通用する若い作家の支援を目的に、1994年より毎年開催されている「VOCA展」。来年で30回目の開催を迎える「VOCA展2023」の出品作家29名が発表された。
「The Vision of Contemporary Art」の頭文字をとって「VOCA(ヴォーカ)展」と呼ばれる本展は、全国の美術館学芸員や研究者などがそれぞれ40歳以下の若手作家1名/組を推薦し、各作家が平面作品の新作を出品するという方法により、毎年全国各地から未知の優れた才能を紹介する現代美術展。
過去の出展者には奈良美智、村上隆など現在日本のアートシーンを牽引する現代美術家たちや、Nerhol(田中義久・飯田竜太)、玉山拓郎、水戸部七絵、川内理香子など新進気鋭の作家たちが名を連ねている。
今回の選考委員を務めるのは、家村珠代(選考委員長/多摩美術大学教授)、荒木夏実(東京藝術大学准教授)、植松由佳(国立国際美術館学芸課長)、川浪千鶴(インディペンデント・キュレーター)、前山裕司(新潟市美術館館長)の5名。出品作家29名は下記の通り。
赤羽史亮、天野祐子、岩名泰岳、上野友幸、上野洋嗣、内田聖良、遠藤美香、菊池聡太朗、北上奈生子、木谷優太、金藤みなみ、黒山真央、源馬菜穂、興梠優護、小林知世、小宮太郎、地主麻衣子、田中藍衣、田中秀介、築山弘毅、都築崇広、エレナ・トゥタッチコワ、永沢碧衣、中村愛子、七搦綾乃 、畑山太志、宮内由梨、横山奈美、Ryu Ika。
なお30回の節目を記念し、グランプリとなる「VOCA賞」を受賞した30作品を一堂に紹介する「VOCA30周年記念 1994-2023 VOCA30 Years Story / Kobe」展が兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリーで開催される。会期は2023年3月9日〜25日。