歴代のスペイン王家のコレクションを中心に幅広いヨーロッパ絵画を収蔵しているマドリードにあるプラド美術館。6月6日までマドリードの街を歩くと、そのコレクションに思いがけなく出会うことができる。
これは、同館がマドリード市議会やイベリア航空、テレフォニカと協力して実現したプロジェクト「Around the corner」。国際博物館の日を記念してスタートしたこのプロジェクトは、プラド美術館所蔵の絵画を実物大で再現した作品約20点を3週間にわたってマドリード市内の人通りの多い場所に展示し、日常生活に変化をもたらして美術館に訪問することを促すものだ。
展示作品は、美術館で展示されている原画の精巧な複製。それぞれの作品には解説文やQRコードが含まれたキャプションが添えられており、このQRコードを通じて美術館の特設サイトにアクセスすることができ、携帯端末からチケットを購入することもできる。
また同館は、ハッシュタグ「#VuelvealPrado」でこれらの作品との出会いを個人のSNSで共有することを呼びかけている。ハッシュタグを通じて、同プロジェクトの様子をオンラインでチェックしてみてはいかがだろうか。