シンディ・シャーマンやアイザック・ジュリアン、ルイーズ・ローラーなどのアーティストを取り扱うニューヨークのギャラリー、メトロ・ピクチャーズが、今年のプログラム終了後、永久的に閉鎖することを発表した。
メトロ・ピクチャーズは、1980年にジャネル・レイリングとヘレネ・ワイナーがニューヨーク・ソーホーに設立したギャラリー。当時のオープニング展には、シンディ・シャーマン、ロバート・ロンゴ、トロイ・ブラウンタック、ジャック・ゴールドスタイン、シェリー・レヴィーン、ジェームズ・ウェリング、リチャード・プリンスらが参加した。
96年から、同ギャラリーはグラッドストーン・ギャラリーおよびマシュー・マークス・ギャラリーと提携し、チェルシーにある約2700平米におよぶ倉庫を買収してスペースをシェアしてきた。近年では、サラ・ヴァンデルビーク、トレヴァー・パグレンなどの若手アーティストや、ジュディス・ホプフ、グレッチェン・ベンダーなどを紹介してきた。
同ギャラリーはInstagramの投稿で、今回の閉廊が新型コロナのパンデミックに起因するものだとしており、創設者のふたりは次のようにコメントしている。
「私たちのアーティストとスタッフに別の選択肢を探す時間を与え、彼らの移行期を支援するため、この難しい決断を閉廊のはるか前に発表することにしました。私たちは、過去40年間にわたって一緒に仕事をしてきたすべての素晴らしいアーティストと、当ギャラリーとプログラムを支えてくれた優秀なスタッフに大変感謝しています。また、長年にわたって一緒に仕事をしてきた批評家、キュレーター、コレクター、そして同業のディーラーの皆さんにも感謝しています」。
なお同ギャラリーでは、3月11日〜4月24日の会期でジム・ショーの個展「Before and After Math」を開催。今年の最終的な展示スケジュールなどの詳細は近日中に発表予定となっている。