両目が「✕✕」になったキャラクターで世界的に知られるアーティスト・KAWS。その日本初となる大型個展KAWS TOKYO FIRST」が、六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されることが決定した。会期は2021年7月16日〜10月11日。
KAWS（本名ブライアン・ドネリー）は1974年アメリカ生まれ。90年代初めにグラフィティアーティストとして頭角を現し、その後93年から96年までニューヨークの美術学校「School of Visual Arts」で学んだ。
バス停の看板に広告を描いた作品などを通じて知名度を上げ、90年代にはグラフィティアート界の一員となる。日本との関わりも強く、96年に東京を訪れ、そのサブカルチャーに触れたことで、ストリートアートのプロジェクトにも携わった。グラフィティや絵画、グラフィックデザイン、産業デザインはもちろん、ユニクロやディオールをなどとのコラボレーションも積極的に行い、若い世代を中心に幅広い人気を誇る。近年では、富士山の麓で「KAWS：HOLIDAY JAPAN」が2019年に実施されたことは記憶に新しいだろう。
本展「KAWS TOKYO FIRST」は、2001年に渋谷パルコで開催されたKAWSにとって日本初の個展と同名のタイトル。当時から20年を経た2021年、その創作と進化の軌跡をたどりつつ、「原点回帰」するという想いが込められているという。
本展は、コマーシャルアートとファインアート双方の領域を網羅するKAWSの視覚的アプローチに迫り、約70点の絵画や彫像、プロダクトを展示。そのユニークな芸術制作の軌跡や美術史的意義をたどる。さらにはKAWSが保有するプライベートコレクションのなかから、自身が影響を受けたアーティストの作品も展示される予定だ。
