KAWS

　KAWSは1974年アメリカ・ニュージャージー生まれ。90年代初頭よりビルボードに「KAWS」のタギングを開始する。93～96年、スクール・オブ・ビジュアル・アーツでイラストレーションを学ぶが、ストリートアートに移行。広告上にペインティングを施した作品が雑誌『Vogue Paris』や『Interview』に掲載され、頭角を現す。既存のキャラクターの目を×マークにした作品「コンパニオン」「BFF」で広く知られ、ポップアートの流れを汲む絵画、ドローイング、彫刻、壁画、版画ほか、ファッション、プロダクトなどの分野でも幅広く制作。コマーシャルアートとファインアートを自由自在に行き来する。

　これまでユニクロ、NIKEをはじめ数多く著名ブランドとのコラボレーションを実現。2010年、アルドリッチ現代美術館（アメリカ）で美術館初個展「Passing Through」を開催。以後、フォートワース現代美術館（アメリカ）、余徳耀美術館（ユズ・ミュージアム）（上海）など世界各地で発表を行う。10年、ハーバーシティー（香港）で巨大彫刻《Passing Through》（アメリカとパリに巡回）を展示。14年、同所で《Passing Through》を上回る自身最大級の彫刻作品《CLEAN SLATE》を披露した。18年には、中国湖南省・長沙市の国際金融センターに、自身初の常設屋外作品として大型彫刻《SEEING / WATCHING》を設置。また同年より、28メートルのフロート作品《KAWS:HOLIDAY》を都市に出現させる「KAWS: HOLIDAY」プロジェクトを展開している。