2020.10.3

京都市京セラ美術館の2021年度スケジュールが発表。上村松園の回顧展からドラえもん展、森村泰昌展まで

京都の京都市京セラ美術館の2021年度展覧会スケジュールが発表された。来年度は上村松園の回顧展や「THE ドラえもん展 KYOTO 2021など、5つの企画展を開催する。

村上隆 あんなこといいな 出来たらいいな(部分) 2017 (c)2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. (c)Fujiko-Pro
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 今年5月26日に開館を迎えた京都市京セラ美術館が、2021年度の展覧会ラインナップを発表した。

 まず、開館1周年記念展のひとつとして、京都画壇を代表する日本画家である上村松園(1949~1875)の回顧展「上村松園」(7月17日~9月12日)を本館で開催する。同館の所蔵する上村松園コレクションは、初期の代表作《人生の花》(1899)や、絶筆となった《初夏の夕》(1949)のほか、総計10点を数える。この展覧会では、全国の美術館や個人所蔵家の協力を得て、最初期から絶筆に到るまでの代表的な約100点の作品を集め、上村松園の芸術の全貌を紹介する。

上村松園 人生の花 1899 京都市美術館蔵

 続いて本館では、「コレクションとの対話:6つの部屋(仮称)」(10月9日~12月5日)を開催。京都市美術館の約3700点におよぶコレクションの新たな魅力を導き出すため、京都ゆかりの個人と同館の所蔵作品を組み合わせて、6つの部屋で展開する。大礼記念京都美術館の設立と開館以後の活動に尽くした詩人の竹内勝太郎、京都市美術館学芸員として勤務した後、美術に関わる著作を多く残した小説家の加藤一雄のほか、現代アーティスト、建築家など、様々な分野の人々の視線がコレクションに新たな光を投げかける。

 新館の東山キューブでは、2017年に森アーツセンターギャラリーで開催されたのを皮切りに、大阪や新潟にも巡回した「THE ドラえもん展」の京都開催「THE ドラえもん展 KYOTO 2021」(7月10日〜9月5日)が開かれる。村上隆など現代美術の最前線で活躍する28組のアーティストが「ドラえもん」の世界観を表現。京都での開催にあたり、出展作品をあしらったグッズや京都会場限定のグッズも登場する。

 続いて東山キューブでは、開館1周年記念展「モダン建築の京都」(9月25日~12月26日)を開催。京都のモダン建築を代表する京都市京セラ美術館を会場に、神社仏閣庭園だけではない京都のもうひとつの魅力を掘り起こす大規模建築展だ。京都に現存するモダン建築を、貴重なオリジナル図面、模型、映像、写真など豊富な資料で多角的かつ総合的に紹介。建築探訪や街歩き企画と連動させる。展示の鑑賞とともに、実物の建築空間をより豊かに体験、体感できる貴重な機会となる。

京都市京セラ美術館本館の内観

 さらに東山キューブでは、現代美術家の森村泰昌の個展「森村泰昌展(仮称)」(2022年3月~6月)を開催。美術史における名画の登場人物や歴史上の人物、女優に扮するセルフ・ポートレイトを制作することで、個人のアイデンティティの多重性を視覚化し、個人史と歴史の交錯点を表現してきた森村。京都においては1998年以来の大規模な森村の展覧会となり、35年以上にわたって活動を続ける森村の現在を提示するものとなる。

森村泰昌 撮影=福永一夫

 なお上記展覧会の会期、タイトルおよび内容は変更となる場合があるので、公式サイトを随時チェックしてほしい。 

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