イギリスの市立博物館であるロンドン博物館は、パンデミックとなっている新型コロナウイルスに関連する資料の収集を開始した。
ロンドン博物館では、当時の社会状況を反映するものとして、1892年にヴィクトリア女王が孫をインフルエンザで亡くした際に着用したドレスなど、かつてのパンデミックに関連したコレクションを展示している。
そんな同館は、今回のパンデミックにおけるロンドンの人々の生活を反映する資料の収集を開始。多くの人々の社会生活や仕事がデジタル化していくなかで、都市の物理的な空間がどのように変化してきたのか、子供たちや若者たちにどのような変化があったのかにフォーカスし、将来のロンドン市民のために役立てるとしている。
収集対象にはデジタルデータも含まれており、ロンドン博物館は提供を広く呼びかけている。
なお、The Art Newspaperによると、イギリスではサイエンス・ミュージアムも新型コロナウイルス関連の資料収集を開始している。