2019年11月、アート分野に新たな財団が誕生した。アーティスト支援やコミニティー形成などを通じた新たなエコシステムの醸成を目的とする、「一般財団法人東京アートアクセラレーション」だ。
財団の代表理事を務めるのは、モバイルゲーム事業を展開するアカツキの共同創業者である香田哲朗。共同代表には、元水戸芸術館現代美術センター学芸員の山峰潤也が就任した。
六本木に今秋オープンするコンプレックスビル「ANB Tokyo」を拠点に、展覧会やトークイベントなどの企画、メンバー向けのコミュニティスペース運営、創作の場の提供など、様々な事業を展開していくという同財団。その第1弾の活動として、期間限定のECサイト「ONE ROOM ART」が4月30日にローンチされた。
外出⾃粛のため居住空間で過ごす⼈々と、作品発表や販売の機会を失っているアーティストの作品をつなぐことが⽬的という 「ONE ROOM ART」では、国内外で活躍するアーティストやギャラリーと連携して作品を販売。松下徹や毛利悠子、中崎透らの作品がラインナップされており、6月30日までのあいだ、2週間ごとに新たな作品が追加されていく予定だという。
このサイトは⾮営利事業として行われ、すべての売上は決済⼿数料等の必要経費を除き、全額アーティストまたは所属ギャラリーに⽀払われるのも大きな特徴だ。