国立西洋美術館のYouTubeで作品解説を楽しもう。館長自らのトークも

国立西洋美術館は、馬渕明子館長名義でメッセージを発信。休館中の取り組みを紹介している。

国立西洋美術館のYouTubeチャンネルより

 新型コロナウイルスの影響で2月29日より長期の臨時休館に入っている東京・上野の国立西洋美術館は、馬渕明子館長名義でメッセージを発信。休館中の取り組みを紹介している。

 馬渕館長は、「思えば私どもの美術館にある作品は、長い歴史のなかで疫病や戦争、自然災害といったたくさんの災と戦い、生き抜いた芸術家たちの手によって作られてきました」としたうえで、次のように語りかける。「そして各世代の人々の手によって守られ、今日私たちの手に託されてきているのです。そうした芸術の力は、必ずやこの困難な時期に、人々に勇気と希望を与えてくれることでしょう」。

 こうしたなか、同館が休館中に行っている様々な取り組みにも注目したい。

 まずは、学芸員による作品解説の動画配信だ。これは、プラットフォームである「Google Arts & Culture」で公開してきたものを同館YouTubeチャンネルにアップロードしたもの。現在は19本もの動画が配信されている。

 作品にはピーテル・ブリューゲル(子)の《鳥罠のある冬景色》や、ポール・セザンヌの《ポントワーズの橋と堰 》などがラインナップされており、同館のアイコンであるクロード・モネ《睡蓮》やオーギュスト・ロダン《地獄の門》は馬渕館長自らが解説を加えている。

 また同館では、Facebookで所蔵作品を紹介する連載も開始。外出自粛が続くなか、その豊かなコレクションをじっくりと楽しんでみたい。

Exhibition Ranking