草間彌生や舘鼻則孝も。「不思議の国のアリス展」に200件の作品・資料が集結

1865年に初版が出版されてから150年以上が経つ、世界的ベストセラー『不思議の国のアリス』。その世界を、日本初公開となる著者ルイス・キャロルの直筆画(横浜会場のみ)を含む古今東西、約200件の作品・資料で紐解く展覧会「不思議の国のアリス展」が、横浜のそごう美術館で開催される。

 

舘鼻則孝 Heel-less Shoes Series, “Alice Blue Shoes” 2018 ガラスストーン、牛革、豚革、真鍮 ©2019 NORITAKA TATEHANA K.K. / Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

  『不思議の国のアリス』は誰もが知るベストセラーのひとつだろう。初版が出版されたのは、150年以上前の1865年。すでに170を超える言語に翻訳され、その発行総部数は1億部とも言われている。

ルイス・キャロル 切手ケース 1890 紙  Lewis Carroll, The Wonderland postage stamp case. The Rosenbach, Philadelphia

 その『不思議の国のアリス』をテーマにした展覧会「不思議の国のアリス展」が、今年横浜のそごう美術館で開催されることが決定した。本展は、同作の原点であり、今回が日本初公開となる著者ルイス・キャロルの直筆画(横浜会場のみ)をはじめ、初版本の挿絵を描いたジョン・テニエルの原画などが揃うほか、現代のアーティストたちによる作品にも注目したい。

ルイス・キャロル 「涙の池」のスケッチ 1862–64 紙にペン ©The Governing Body of Christ Church, Oxford

 会場は「始まりの話―アリスの誕生」「アリスの物語―不思議の国への招待」「アートの国―世界が愛する永遠のアリス」の3章構成。この第3章には、草間彌生、ヤン・シュヴァンクマイエル、山本容子、清川あさみ、エリック・カール、舘鼻則孝といった国内外の現代アーティストたちも参加。なかでもエリック・カールや舘鼻則孝は、本展のための新作を発表する。

 なお本展はそごう美術館の後、福岡市美術館(2019年12月3日~2020年1月19日)、静岡市美術館(2020年2月1日~3月29日)などに巡回する。

ヤン・シュヴァンクマイエル 『アリス』のための挿絵 2006 ドローイング、コラージュ、フロッタージュ Illustration for the book “Alice”, 2006, by Jan Švankmaher, @Athanor Ltd.

編集部

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