NEWS / HEADLINE - 2018.12.25

ヒトラーによる美術品略奪の歴史を紐解く。映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』が2019年4月に公開

1933年から45年にかけてヨーロッパ各地で約60万点もの美術品を略奪したナチス・ドイツ。ヒトラーの思想の背景と略奪された美術品がたどった闇の美術史に迫るドキュメンタリー映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』が2019年4月19日、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開されることが決定した。

映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』より ©︎2018 - 3D Produzioni and Nexo Digital ? All rights reserved.

映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』より ©︎2018 - 3D Produzioni and Nexo Digital ? All rights reserved.

 1933年から45年にかけて、ナチス・ドイツがヨーロッパ各地で略奪した芸術品の総数をご存知だろうか? その数は約60万点にのぼり、戦後70年以上経ったいまでも10万点が行方不明と言われている。

 このナチスによる美術品略奪に迫る映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』が、2019年4月に公開されることが決定した。

映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』より ©︎2018 - 3D Produzioni and Nexo Digital ? All rights reserved.

 ナチス・ドイツはピカソやゴッホ、ゴーギャン、シャガール、クレーらの作品を「退廃芸術」として貶めるいっぽう、アーリア人による写実的で古典主義的な作品を擁護。同時に、青年時代に画家志望だったヒトラーは、故郷近くのリンツに「総統美術館」を建設する野望を抱き、ゲーリング国家元帥や息のかかった画商を通じてユダヤ人富裕層が所有する古典美術の名品を次々と没収していった。オランダ、フランスなど周辺国を占領すると事態はますます加速。ルーヴル美術館やパリ在住のユダヤ人美術収集家から美術品の略奪を繰り返した。

映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』より ©︎2018 - 3D Produzioni and Nexo Digital ? All rights reserved.

 なぜヒトラーはこれほどまで執拗に美術品を略奪したのか? 本作では、欧米の歴史家、美術研究家をはじめ、略奪された美術品の相続人や奪還運動に携わる関係者の証言をもとに、ヒトラーの思想の背景と略奪された美術品がたどった闇の美術史に迫る。

 なお、本作の字幕監修は、ベストセラー『怖い絵』シリーズ著者として知られる作家・ドイツ文学者の中野京子が担当。字幕にも注目したい作品となりそうだ。

映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』より ©︎2018 - 3D Produzioni and Nexo Digital ? All rights reserved.