ファッションデザイナー、リック・オウエンスが初の回顧展で見せるクリエイションの軌跡

パリを拠点にモードの第一線を走り続けるファッションデザイナー、リック・オウエンス。その自身初となる回顧展が、12月15日からイタリアのミラノ・トリエンナーレにて行われる。

WOMEN'S のルック (INDIA, FW17 WOMENS PHOTPGRAPHER DANIELLE LEVITT)  ©OWENSCORP

 ファッションデザイナー、リック・オウエンスは1961年11月18日アメリカ生まれ。アートスクール「オーティス・パーソン」を中退後、専門学校でパターンとカッティングの技術を習得。パートナーであるミシェル・ラミーのもとでパタンナーを長年務めた後、1993年に自身の名を冠したブランド「リック・オウエンス」を設立した。

MEN'Sのルック(SAM, FW17 GLITTER MEN'S COURTESY OF OWENSCORP)  ©OWENSCORP

 2003年にはパリに移り、それ以来、パリを活動の拠点としているオウエンス。05年にはベニヤや大理石、シカの角などを用いた家具コレクションを発表。これらの家具は、これまでにパリ市立近代美術館や、ロサンゼルス現代美術館でも展示されるなど、ファッション同様に高い評価を得ている。

 世界初の回顧展となる本展のタイトルは「SUBHUMAN INHUMAN SUPERHUMAN」。これは「人間以下 非人間的 超人的」を意味しており、ミラノ・トリエンナーレのファッション部門キュレーターを務めるエレオノラ・フィオラーニの発案によるもの。オウエンスがつくりあげてきたファッションと家具の作品に加え、映像、グラフィック、出版物、そして最新のインスタレーションなどを「GESAMTKUNSTWERK」(ドイツ語で「総合芸術」の意味)として展示し、リック・オウエンスのクリエイティビティの進化を浮き彫りにするという。

編集部

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