第一生命では、平面美術に特化した展覧会「VOCA展」の受賞作品を所蔵し、第一生命ギャラリーで常設展として公開しているほか、年に数回、受賞作家の個展を開催している。今回個展を開催するのは、「VOCA展2017」佳作賞を受賞した村上華子だ。
1984年に生まれた村上は、2007年に東京大学文学部卒業後、09年に東京藝術大学映像研究科修士課程を修了、現在はパリを拠点に活動している。近年では、16年に「ANTICAMERA(OF THE EYE)」(タカ・イシイギャラリー、東京)などの個展を開催し、17年に「Castello di Lajone/ Curate it yourself」(イタリア)をはじめとしたグループ展に多数参加した。
今回村上が使用したのは、100年ほど前に生産された、最初期のカラー写真技法「オートクローム」の乾板。本展では、一度も使われたことがないという4枚の乾板を現像し、引き伸ばした平面作品8点を展示する。