『TOILETPAPER』は、アーティストのマウリツィオ・カテランと、写真家のピエールパオロ・フェラーリが2010年から共同発行しているアートマガジン。
12年にはニューヨークのハイライン・ビルボードで展示を行い、アンソロジーを出版。『ニューヨーク・タイムズ』紙のトップ10フォトブックでレビューされた。また16年には、フランスのバンド・カシアスとともにアルバム『Ibifornia』のジャケットを制作するなど、その活動は出版にとどまらず、多岐にわたっている。
『TOILETPAPER』の特徴的なビジュアルは、固定観念を崩す大胆なもの。消費財から食品、あらゆる種類の動物に至るまで、様々なものを折衷的に混ぜ合わせており、そのスタイルはマウリツィオ・カテランのアート作品の手法に通じるものがある。
カテランは『TOILETPAPER』について「我々のインスピレーションは画像の再利用です。カオスな手法で生み出される、無秩序なビジュアルが、新しいアイデンティティを生み出すのです」としている。
独特で魅惑的なビジュアルで、アート界のみならずファッション、音楽界など多くの人々に支持されている唯一無二のアートマガジン。東京で初の個展となる今回は、最新作でギャラリーを彩る。