松濤美術館が謎のアニマルハウスに。三沢厚彦がつくる「動き続ける展覧会」とは?

クスノキから彫り出された動物の彫刻で知られる彫刻家・三沢厚彦が、渋谷区立松濤美術館で「三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館」展を開催。三沢が美術館に居場所を構え、舟越桂や杉戸洋ら親交の深いアーティストを招いて展示やイベントを行う。会期は10月7日〜11月26日。

三沢厚彦、舟越桂、小林正人、杉戸洋、浅田政志 with Animals 2017 Photo by Masashi Asada

 ノミや刀を使用し、クスノキの丸太から彫り出す動物の彫刻作品で知られる彫刻家・三沢厚彦。実物大でつくられ、油絵具で彩色が施された彫刻は、生々しい生命感を漂わせる。

 今回、三沢がつくる動物たちが出現するのは渋谷区立松濤美術館。白井晟一の設計による、ホワイトキューブとはかけ離れた豪華な私邸のような特徴的な建築のなかで、動物たちが自ら居場所を見つけ、建築空間と関係を結んでいくような展示が行われる。

三沢厚彦 Animal 2016-01 楠に彩色 撮影=渡邉郁弘

 また本展では、会期中、美術館を「アニマルハウス 謎の館」とし、三沢が館の主人として居を構えながら制作や展示を行う。さらに、彫刻家の舟越桂、画家の小林正人と杉戸洋、写真家の浅田政志といった三沢と親交の深い作家たちを館に招き、様々な展示やイベントが繰り広げられる。

 

 主人である三沢と招かれた4名のアーティストたち、そしてその作品たちどうしが共鳴し、会期中も動き続けていくという本展。三沢が構想する「彫刻と絵画、その間とその先」とはいったいどんなものになるのだろうか。

編集部

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