2017.8.24

緻密で幻想的。版画家マックス・クリンガーの生誕160年を記念した展覧会が開催

神奈川県立近代美術館 葉山で、ドイツの版画家マックス・クリンガー(1857〜1920)の生誕160年を記念した展覧会「生誕160年 マックス・クリンガー版画展」が開催される。会期は9月16日〜11月5日。

マックス・クリンガー アモール『手袋』1898(初版は1881) エッチング  神奈川県立近代美術館蔵
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 19世紀から20世紀にかけてのドイツで、彫刻家や画家、版画家として活躍したマックス・クリンガー(1857〜1920)。

 版画集『イヴと未来』『間奏曲』『手袋』『ある愛』を収蔵している神奈川県立近代美術館では、1981年に「クリンガーとルドン展―版画巨匠シリーズ I―」を開催して以来、マックス・クリンガーの連作版画をたびたび公開してきた。

 生誕160年を記念する本展では、収蔵作品に加え、版画集『ドラマ』や『死について 第2部』のほか、ベルリン美術館総長を務めたヴィルヘルム・ボーデ(1845〜1929)やクリンガー自身の蔵書票なども展示。緻密な写実性と幻想性が共存した、独特の世界を堪能することができる。

マックス・クリンガー 熊と妖精『間奏曲』 出版年不明(初版は1881) エッチング、アクアチント 神奈川県立近代美術館蔵
マックス・クリンガー 第1の未来『イヴと未来』 1898(初版は1880) エッチング、アクアチント 神奈川県立近代美術館蔵