舘鼻則孝が過去最大の個展を開催。自身のルーツと日本文化を再考する「リ・シンク」展

アーティストの舘鼻則孝が、自身最大規模となる個展を表参道ヒルズのスペースオーで開催。最新作のほか、代表作《ヒールレスシューズ》や、浮世絵や写真などの作家所蔵品も公開する。

ヒールレスシューズ 2017 © NORITAKA TATEHANA, 2017

 1985年東京都生まれの舘鼻則孝は、東京藝術大学で染織を学び、遊女に関する文化研究や、友禅染を用いた着物や下駄の制作を行ってきた。近年はアーティストとして、レディー・ガガの着用で注目を集めた《ヒールレスシューズ》や、人形浄瑠璃文楽の舞台『TATEHANA BUNRAKU / The Love Suicides on the Bridge』など、日本の伝統文化や美意識を取り入れ、アップデートするような作品を発表している。

 作家史上最大規模となる本展では、最新作品とともに、代表作《ヒールレスシューズ》や、そのインスピレーションのもととなった花魁の浮世絵や写真などを、作家所蔵品としてあわせて公開。作品が誕生するまでのプロセスを、日本文化の過去と現在を往来しながら体験できる構成となっている。

 また、会場にはTORAYA CAFÉ・AN STANDとのコラボレーションによる「茶屋」が特設され、展覧会特別メニューを無料で楽しむこともできる。

編集部

Exhibition Ranking