篠崎裕美子は1987年福岡県生まれの陶芸家。有機的なフォルムと鮮やかな色彩を用い、陶芸というジャンルの枠にとどまらない表現を行っている。
これまでに参加した主な展覧会は、「現代工芸への視点 装飾の力」(2009、東京国立近代美術館工芸館、東京)、「ARTS OF JOMON」(2013、hpgrp gallery NEW YORK、ニューヨーク)、「Malformed Objects - 無数の異なる身体のためのブリコラージュ」(2016、山本現代、東京)など。
SNOW Contemporaryでの個展は、昨年に続き2回目。今回は、展覧会タイトルを絶滅のおそれがある生物をまとめたデータブック「Red Data Book」からとり、人類の活動により絶滅に追いやられる生物やウイルス、細胞などの自然物をモチーフとした作品を発表する。陶だけでなく、ガラスや鏡といった物質を組み合わせ、まるで標本をつくるかのように、消滅する運命にある存在を作品に封じ込める。