1978年に神奈川県に生まれ、多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻を卒業している須藤由希子。Take Ninagawaでの個展は、本展で3度目となる。
須藤の作品は、街を散歩することから始まり、念入りにリサーチをすることによって生み出される。
住宅の周りで個によって育まれた鉢植えや木々と、住宅地の都市計画にしたがって合理的に管理された建物という対立しながらも共存する2つの要素を、主に鉛筆で描いたモノトーンの風景の中には、その場所で生活している人々の営みや時間の複雑な絡み合いが写し出されている。
本展で展示される10点は、すべて新作となっている。須藤独自の視点でとらえられた世界を見に、足を運んでみてはいかがだろう?