2017.4.22

「空気」とは何か? 3人の作家が考える「アートで解明! 空気の正体」展

埼玉県の川口市立アートギャラリー・アトリアで、「アートで解明! 空気の正体」展が開催中。大巻伸嗣、奥中章人、本間純の3名が、それぞれの方法で空気の正体に迫る。会期は5月14日まで。

大巻 伸嗣 Liminal Air Space-Time 2017

 私たちの身のまわりを覆う、空気。ときに「穏やか」であったり「重苦しい」と感じたり、たんなる気体というだけでは言い表せない「空気の正体」を、アートを通して探る展覧会が、埼玉県の川口市立アートギャラリー・アトリアで開催されている。

 参加アーティストは、非日常的な空間を生み出すダイナミックな作品を発表している大巻伸嗣、環境の変化に反応するソフト・スカルプチュアを制作する奥中章人、瀬戸内国際芸術祭や大地の芸術祭など各地のアートイベントで活躍する本間純の3名。

 大巻は、空気の動きに注目し、繊細で軽やかな素材によって空気の動きを目に見えるかたちに表す。また奥中は、手で触ったり内部へ入ったりすることのできる作品によって、全身で空気の存在を感じられる空間を展開。本間は、人と雨や雪といった自然現象のシルエットを風景に溶け込ませた作品を制作し、何気ない場所に漂う空気から感じ取った物語を表現する。