2017.4.5

松蔭浩之が30年にわたって撮り続けてきた女性肖像写真の最新作を公開

ミヅマアートギャラリー(東京・市ヶ谷)にて、現代美術家の松蔭浩之による個展「LUST」が開催される。会期は5月9日〜6月10日。

展覧会イメージビジュアル

 現代美術家の松蔭浩之は、1990年にアートユニット「コンプレッソ・プラスティコ」として世界最年少でヴェネチア・ビエンナーレの出品作家として選出されて以降、国内外で写真を中心に多様な作品を発表してきた。その活動は映像、インスタレーション、パフォーマンス、執筆、グラフィックデザインから映画製作まで及ぶ。また、会田誠、有馬純寿、小沢剛、大岩オスカール、パルコキノシタが所属するアーティストグループ「昭和40年会」では会長を務め、「PBC」や「ベッチンアンダーグラウンド」などバンド活動も展開、美学校では「アートのレシピ」で講師を務める。

 そんな松蔭が約30年にわたって取り組み続けてきたのは、肖像写真だ。近年では50名以上の有名ジャズミュージシャンたちを撮影。また、雑誌『女性自身』(光文社)の連載でもこれまでに300人以上の文化人の姿をとらえるなど、肖像写真に集中的に取り組んできた。「LUST」と題された本展では、デビュー当時から撮り続けている女性の肖像写真を通して、欲望の根源を映した美しさを表現。

 また、「松蔭浩之展:Early Days」も同時開催。高校・大学時代の写真作品や資料が公開され、松蔭のこれまでのキャリアを振り返る。