荒木悠が「プレコンセプションケア」をテーマに札幌で制作発表。「双殻綱」シリーズの一環として

「SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 荒木悠 双殻綱:幕間 BIVALVIA:INTERMISSION」が札幌市民交流プラザで開催される。会期は2月15日~3月2日。

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 札幌市民交流プラザで、札幌文化芸術交流センター SCARTSと北海道大学CoSTEPによるプロジェクトの一環として荒木悠が制作発表「SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 荒木悠 双殻綱:幕間 BIVALVIA:INTERMISSION」を行う。会期は2月15日〜3月2日。

 札幌文化芸術交流センター SCARTSと北海道大学CoSTEPは、アート&サイエンスを主題に、若い世代が「アーティストと研究者」=「アートの創造性と科学的な探究」に触れ、世界をひろげる学びの場をつくることを目指すプロジェクトを行っている。

「双殻綱:第一幕」(ピンチュク・アートセンター、キーウ)展示風景より 撮影=荒木悠

 今回はテーマを「プレコンセプションケア」として、アーティスト・映画監督の荒木悠が制作発表を行う。

 荒木は米国ワシントン大学で彫刻を、東京藝術大学では映像を学び、日英の通訳業を挫折後、誤訳に着目した制作を始める。近年の主な展覧会に東京都写真美術館(2024)、十和田市現代美術館(2023年)、ポーラ美術館(2020)、資生堂ギャラリー(2019)、アートソンジェ・センター(ソウル、2019)など。上映は、ロンドンICA(2021)、マルセイユ国際映画祭(2021)、ロッテルダム国際映画祭(2018、2020)など。

荒木悠 撮影=岡﨑果歩

 「プレコンセプションケア」とは、将来の妊娠・出産を考慮に入れ、現在の健康状態を確認したり生活習慣の見直しを行ったりすることで、ライフステージやライフプランに応じた健康づくりの考え方を表す言葉だ。

「双殻綱:第二幕」(無人島プロダクション、東京)展示風景より 撮影=森田兼次

 荒木はこの「プレコンセプションケア」を出発点に、自身の興味や関心事との接続を試み、「牡蠣」をモチーフに選んだ。これは荒木がライフワークと位置づけ長期的に取り組みを続けているプロジェクト「双殻綱(Bivalvia)」にもつながるものだ。

 今回は荒木の「双殻綱」プロジェクトの過去作《Bivalvia:Act Ⅰ|双殻綱:第一幕》《Bivalvia:Act Ⅱ|双殻綱:第二幕》に加え、スピンオフとして《幕間(INTERMISSION)》と題した新作映像を発表。テーマと作品のつながりやアーティストの探究・創作活動の過程を提示し、新たな価値観に触れる機会の創出を目指す。

編集部

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