とびらプロジェクトのオープン・レクチャー「ろう者・難聴者・聴者がいっしょに『   』」が11月17日に開催へ

東京都美術館と東京藝術大学によるソーシャルデザインプロジェクト「とびらプロジェクト」。そのオープン・レクチャーVol.15 として、「ろう者・難聴者・聴者がいっしょに『   』」が11月17日に開催される。

デザイン=岩田直樹(ダイナモデザイン)

 東京都美術館と東京藝術大学による、美術館を拠点にアートを通じてコミュニティを育むソーシャルデザインプロジェクト「とびらプロジェクト」。そのオープン・レクチャーVol.15 として、「ろう者・難聴者・聴者がいっしょに『   』」が11月17日に開催される。

 同プロジェクトでは、様々な世代・職業背景・関心を持った方がアート・コミュニケータ(とびラー)としてコミュニティづくりを実践。現在活動中のメンバーはろう者、難聴者、全盲の方などを含む約130名で構成されており、つねに対話を行いながら、一緒にできることを模索し続けている。

 今回のオープン・レクチャーでは、とびらプロジェクトと連動する「Museum Start あいうえの」で2年にわたって取り組んできた「みるラボ」に注目する。「みるラボ」は、様々な「きこえ」の状況にあるティーン世代の参加者とアート・コミュニケータらが一緒に作品を鑑賞し、手話、口話、筆談、通訳、身体表現などの手段を通して「伝える、共有する」ことを行うプログラム。様々な対話のかたちを試行錯誤することで、異なる生活文化にいる人と協働すると際の工夫や考え方を学ぶ機会を生み出してきた。

 レクチャー内には、ろうの当事者である「みるラボ」のプログラム・パートナーの南雲麻衣(ダンサー / 俳優 / アーティスト)や、手話表現の芸術性に注目してきた森田明(学校法人 明晴学園 教頭 / NHK Eテレ「みんなの手話」講師 / NHK Eテレ「手話で楽しむみんなのテレビ」手話演者)が登壇。ふたりの話を聞きながら、美術館だからこそ生まれる関わり方、コミュニティの在り方について考えるものとなる。

南雲麻衣
森田明

編集部

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